妊娠初期から出産までの流れやトラブル

妊娠6ヶ月(20~23週)


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妊娠・出産用語集

妊娠・出産に関する用語をまとめています。

あ行の妊娠用語あ行の妊娠用語
か行の妊娠用語か行の妊娠用語
さ行の妊娠用語さ行の妊娠用語
た行の妊娠用語た行の妊娠用語
な行の妊娠用語な行の妊娠用語
は行の妊娠用語は行の妊娠用語
ま行の妊娠用語ま行の妊娠用語
や行の妊娠用語や行の妊娠用語
ら行の妊娠用語ら行の妊娠用語
ママの体

子宮底長

約18~21cm

妊婦健診

4週に1回

体重増加の目安

3~4.5kg程度

ママの体

●ほとんどの人が胎動を感じるようになる。

●腰や背中が痛む。肩がこる。

●おりものが更に多くなる。

●カンジダ膣炎になりやすい。

●子宮が膀胱を圧迫し、尿の回教が増える。

●足がつりやすい。

●歯ぐきがはれやすい。

●鉄不足による貧血になりやすい。

●汗をかきやすい。

●足や外陰部こ静脈瘤が出やすい。

ママになった実感を強く感じる時期

妊娠6ヶ月のママ
前にせり出すように大きくなった子宮を支えるために、ママの体は反り返った姿勢になります。そのせいで、背中の痛みや腰痛、足がつるなどのマイナートラブルに悩まされるママが増えてきます。これらの症状をやわらげるには、体を動かし、血行をよくすることが大切です。運動は、体重のコントロールにも役立ちます。
産後、母乳を出すための準備として乳腺が発達し、乳房も大きくなります。母乳を作るホルモンのプロラクチンが分泌されるので、乳頭から半透明の乳汁がにじみ出てくるママもいます。また、ほとんどのママが胎動をはっきりと感じます。

そろそろ母乳を出す準備を…

妊娠すると、乳腺葉(乳腺)が発達し、脂肪がついて乳房が大きくなります。母乳が本格的に分泌するのは産後ですが、準備は妊娠中から始まっています。スムーズな授乳のために、中期から始めたいのが、乳頭のお手入れです。また、質のよい母乳のために、脂肪を控え、野菜たっぷりの食生活を心がけましょう。

出産方法はいろいろある

はじめての妊娠の場合は、とりあえず家の近くの産婦人科を受診することが多いと思います。安定期に入るまでは同じ病院で継続的に診てもらったほうが安心ですが、出産は、自分の希望する方法を採用しているところを選択することもできます。ただし、転院するなら6ヶ月頃までにしたはうがいいでしょう。
出産方法の差とは、主に陣痛の痛みをやわらげる方法の違いです。いくつか代表的なものを以下に紹介しました。これらのほか、病院独自の方法を採用していたり、複数の方法のいいところを取り入れていたりすることもあります。「○○法」と名前がついているものだけがいい方法というわけでもありません。

ラマーズ法 ソフロロジー式分娩法 リーブ法
独特の呼吸法を行うことによって体の力を抜き、精神的にもリラックスして痛みをやわらげる方法です。妊娠中から呼吸法を練習してマスターしておくことが必要です。呼吸法は、お産の進み方に合わせてパターンを変えていきます。 フランスで生まれた、妊娠中からのイメージトレーニングにより痛みをやわらげる方法です。陣痛を、赤ちゃんを産み出すエネルギーであると積極的にとらえ、不安をなくします。音楽による自律訓練法やヨーガの呼吸法も取り入れています。 気功を取り入れた方法です。特有の呼吸法、リラックス法を妊娠中から練習し、イメージトレーニングも行います。「ソーン」という言葉を唱えながらリラックスするのが特徴です。ソーンとは松のことで、リラックスを意味しています。
フリースタイル出産 麻酔分娩 水中出産
出産時、自分が最もラクな、自由な姿勢をとる方法。分娩台で動けないことがつらく、人により産みやすい姿勢は違う、出産はもっと自由でいいはずだという考えから生まれた方法です。立て膝、四つんばいなど、さまざまな姿勢で産めます。 背骨の産産や腰椎という部分に麻酔剤を打ちながら出産する方法です。ママの意識はある、局所麻酔がほとんどです。体質や薬に対する感受性などにより、その人に合った量の薬を使用します。麻酔専門医に担当してもらうのが安心です。 温水を利用した出産法です。専用のプールの温水中でリラックスして、陣痛を和らげる効果があります。水の浮力による効果もあります。感染防止の配慮が必要です。温水の中で、産婦は姿勢を自由に変えるこどができます。

 

水中出産の概念は2つに分かれている。ひとつは、陣痛の緩和、母親のリラックスのため。もうひとつは、誕生の環境としての水中を選ぶということだ。

日常生活での注意点

●旅行に適した時期ですが、無理のない範囲で楽しみましょう。
●体重増加をチェックするため、ときどき体重計に乗ってみましょう。
●家の中や周囲の安全点検を。階段や段差、滑りやすい場所を確認しておきます。
●貧血になりがちです。鉄分やタンパク質をたっぷりとりましょう。
●赤ちゃんの聴覚が発達してきたので、そろそろ話しかけてあげましょう。

この時期の楽しみ

●二人きりで旅行を楽しむのはいかがでしょう? ゆったりしたスケジュールなら、妊娠中でも十分に楽しめます。
●カロリーや塩分を控えた料理のレパートリーを広げてみましょう。生まれてくる赤ちゃんの離乳食作りにもきっと役立つはずです。
●母親学級などで妊婦仲間が増えてくるころです。
●おなかの中で動く赤ちゃんに励まされます。

パパができること

●地域の保健所や産院などで行われる両親学級に参加しましょう。立ち会い出産を希望するなら必須のことも多いし、そうでなくても、父親としての自覚がわいてくる、いいチャンスです。
●妊娠線予防に、天然成分のクリームやジェルをママの体に塗ってあげましょう。
●つわりがおさまって調子がいいからと、ママはつい油断しがちです。パパは客観的な目で体重管理に気を配ってあげましょう。

赤ちゃんの様子

身長

身長約30cm(23週末で)

体重約600g(23週末で)

成長

●プロポーションはほぼ新生児に近づく。

●頭蓋骨、脊椎、肋骨などがかたくなり、骨格がしっかりしてくる。

●まつ毛が生えてくる。

●音が聞こえるようになる。

●まぶたは閉じているけれど、眼球は上下左右に動くときがある。

●強い光には反応する。

●肺をふくらませるサーファクタントという物質が分泌され始める。

●男の子では、骨盤から精巣が陰嚢の中に下りてくる。

ホルモンの分泌が活発に

妊娠6ヶ月の胎児
赤ちゃんは子宮の壁を蹴ったり、両足のつま先をつけたり、羊水の中で活発に動き回ります。しかし、まだ位置が定まっていないので、健診で逆子の状態になっていても心配ありません。多くは今後、正常な位置に戻ります。まゆ毛やまつげが生え始め、髪の毛も濃くなってきます。
皮膚の神経も完成に近づき、触覚が敏感になります。手足には将来、指紋になる渦巻状の突起も現れています。消化機能も発達し、羊水を飲んで、尿として排出するようになります。胎児の尿は水のようで、とてもきれいです。口の中では乳歯の元も形作られてきます。ホルモンの分泌器官も活発に働き始め、外性器も以前よりはっきりしてきます。

赤ちゃんの様子

聴神経が脳とつながり、音が聞こえるようになります。いちばん大きく聞こえているのは、ママの体内を血液が流れるザーザーという音や、心臓のドキドキと脈打つ音です。ママの声は、おなかの外からも、体の中を通っても聞こえてきます。もちろん、ママとおしゃべりするパパの声も聞こえます。やさしく話しかけてあげれば、意味はわからなくても雰囲気は伝わり、うれしいはずです。
一方、目は閉じているので見ることはできませんが、視覚も発達しつつあります。眼球をキョロキョロ動かしているのは、おそらく将来のためのトレーニングです。