妊娠初期から出産までの流れやトラブル

10ヶ月間の妊娠カレンダー

妊娠から出産までの10カ月間、ママの体と赤ちゃんの様子はどんなふうに変化していくのでしょう。また毎日の生活ではどんなことが起こって、どんなことに気をつければいいのでしょう。この表は、そんな10ヶ月月の生活の目安をまとめてみたものです。しかし、個人差があるので、この通りでなくても心配することはありません。

※赤ちゃんの身長と体重は月末の基準です。

月数 1~2ヶ月 3ヶ月
4ヶ月 5ヶ月  6ヶ月 7ヶ月  8ヶ月 9ヶ月  10ヶ月
妊娠の段階 妊娠初期 妊娠中期  妊娠後期
赤ちゃんの身長
 約1~2cm 約9cm
約15cm
約24cm
約30cm
約35cm
約40cm
約46cm
約50cm
赤ちゃんの体重
 約1~2g 約30g
約110g
約240g
約600g
約1000g
約1500g
約2300g
約3000g
赤ちゃんの成長 

●受精から7~10日で子宮内膜に着床します。

●血液の循環が始まります。

●3ヶ月のときとくらべると、身長は約2倍、体重は約5倍になります。

●4頭身になり、バランスのとれた体付きになってきます。

●活発に動き回ります。

●顔立ちがはっきりしてきます。

●丸みを帯びて、赤ちゃんらしい体付きになってきます。

●肺の機能が成熟し、体外での生活ができるようになります。

●内臓器官はすべて完成します。

6週ごろ、頭と胴に分かれ始めます。 ●性別がはっきりしてきます。 ●頭と胴、足がはっきりしてきて、3頭身になります。 ●皮膚は厚みを増し、産毛が生え始めます。 ●脳細胞ができ上がります。  ●手足が長くなります。 ●外の音や光に反応することも。 ●ますますふっくらし、しわがなくなります。 ●体温調節機能が整います。
●心臓が動き始めます。 9週ごろ、手足の区別がつき始めます。 ●骨や筋肉が発達します。 ●耳や鼻、口の形が完成します。 ●皮膚は赤みを増し、皮下脂肪が付いてきます。 ●目の機能が発達してきます。 ●羊水を飲んで肺をふくらませる「呼吸様運動」が見られます。 ●顔に表情の変化が見られることも。 ●手足がふっくらしてきます。
●心拍がよりはっきりしてきます。 ●内臓器官の形態がほぼ完成します。 ●髪の毛やつめが生え始めます。 ●まゆ毛やまつげが生え始めます。  ●味覚が発達します。 超音波で男女の区別がわかります。  ●体付きに個人差が見られるように。  ●頭を骨盤の中に固定してきます。
●聴覚が発達してきます。 ●容体の動きを自分でコントロールできるようになります。 ●胎動がそれほど活発でなくなってきます。
ママの体 

4週以降、生理が遅れ、「もしかして妊娠?」と気付きます。 

つわりがピークになります。

●体温の低い状態が続きます。

●安定期に入ります。

●おなかのふくらみが大きくなり、目立つようになります。

●おなかが前にせり出してきます。

●動悸や息切れ、胃もたれを感じることも。

●子宮はもっとも高い位置になります。

●動悸や息切れが少なくなります。

●空腹時にムカムカしたりします。 ●頻尿や便秘に悩まされることも。 ●つわりが落ち着き、食欲が戻ってきます。 ●おなかが目立ってくるようになります。 ●胎動をはっきりと感じるようになります。 ●おなかや乳房などに妊娠線が現れることもあります。 ●手足がむくんだり、しびれたりもします。 ●動悸や息切れ、胸焼けがひどくなります。 ●横隔膜への圧迫が薄らぎ、食欲が戻ってきます。
●微熱があったり、だるく感じたりします。 ●乳房が張ったり、痛んだりします。 ●体のだるさがなくなります。 ●乳首や外陰部の色が濃くなってきます。 腰や背中が痛むこともあります。 ●おなかの張りを感じます。 ●おなかの張る回数が増えます。 ●足の付け根が痛くなります。 ●トイレに行く回数が増えたり、尿もれも。
●乳房が張ったり、痛んだりします。 ●下腹部がふくらみ始めます。 ●おなかのふくらみがはっきりしてきます。 ●乳房が大きくなってきます。 ●足のつり、静脈瘤、むくみなども。 ●胎動を強く感じるようになります。 ●便秘や痔がひどくなります。 ●トイレが近くなります。 ●おりものが増えてきます。
●おりものが増えます。 ●情緒不安定になりがちです。 ●頻尿や便秘が改善してきます。 ●体重の増え方が大きくなってきます。 便秘になりがちです。 ●乳首や外陰部の色がさらに濃くなります。 ●排尿後、残尿感があることも。 ●足の付け根や恥骨が痛むことも。 
●胎動を感じ始めることもあります。 ●尿もれがひどくなります。
注意点 

 ●「妊娠かも」と思ったら、市販の妊娠検査薬で調べてみます。

つわりで食べられないときは、食べられのを食べられるだけで大丈夫です。ただ水分はとります。

●規則正しい生活を心がけます。

●ときどき体重のチェックを行います。

●体重が増えすぎないよう管理します。

●足もとが見えにくくなるので、転ばないように注意します。

おなかが張ったら無理をせず、横になってしばらく休みます。

食事がとれないときは、少しずつ何回かに分けて食べます。

●ひとりでの遠出はできるだけ避けます。

●検査薬で陽性だったら、早めに受診します。 ●通勤ラッシュを避けるなど、体に負担をかけないようにします。 栄養バランスのとれた食生活を心がけます。 ●赤ちゃんが吸いにくい乳首の人は、手入れを始めましょう。 貧血になりがちなので、鉄分やタンパク質をたっぷりとります。 早産にならないように、激しい運動は避け、疲れをためないようにします。 ●血圧に気を配り、妊娠高血圧症候群にならないよう気を付けます。 ●体重が増えすぎないように注意します。 ●いつでも家族と連絡が取れるようにしておきます。
薬の服用は慎重にします。 たばこお酒はやめます。 ●食べすぎに注意します。 ●マタニティ用の下着に替えるといいでしょう。 ●クリームをつけることで、妊娠線の予防に。 ●ふだんとは違ったおなかの張り、出血、破水があったら受診します。 ●呼吸法やお産の流れを頭に入れておきます。 ●疲れやすくなりますが、無理をせず、疲れをためないようにします。 お産に備えて睡眠をたっぷりとり、体力を蓄えておきます。
●X線描影の必要があるときは、妊娠していることを伝えます。 ●添加物の多い加工食品は食べすぎないようにします。 ●今まで着ていた服ではきつくなります。マタニティウエアの用意をします。 ●乳頭保護のためにも、マタニティブラジャーを着けます。 ●人込みはできるだけ避けて、風邪予防を。 ●指輪ははずしておきます。 ●できるだけリラックスして過ごします。
●下着は自然素材のものを使います。

 

⑦血液の循環が始まります。 

命性別がはっきりしてきます。

9週ごろ、手足の区別がつき始めま

す。

率心拍がよりはっきりしてきます。