妊娠初期から出産までの流れやトラブル

おしるし


おしるしは、血液が混じった粘液状のものです。出産が近づいて子宮が収縮したり子宮口が開きかけたりするとき、赤ちゃんを包んでいる卵膜が子宮の壁にこすれて、その一部がはがれて出血し、おりものに混じります。たいてい、おしるしの数日後に陣痛が始まります。

おしるしの特徴について

おしるしとは

おしるしとは?
おしるしとは、血液の混じった粘液状のおりもののことをいいます。色はピンクや赤ですが、時間がたっていると褐色になっていることもあります。量も、下着やペーパーがほんの少し色付く程度から、生理のときと同じくらいの量までと、個人差があります。
お産が近くなって軽い子宮収縮が起こると、赤ちゃんを包む卵膜と子宮の壁がこすれ、それで少量の出血が生じます。ただ、全部の人におしるしがあるとはかぎりません。ある集計によると、おしるしがあったのは全体の4割程度との数字も出ています。

いろいろなおしるし


●おりものに血が混じりピンク色
●月経のような出血
●月経のような出血からピンク色のおりものになる
●ジャム状の出血
●茶褐色の出血
●何回かに分けて出血


出産までの日数には個人差が

おしるしがあると、数日後に規則的な陣痛が始まることが多いですが、4~5日もたってから、やっと始まることも珍しくありません。つまり、おしるしがあっても、そこまであわてて入院する必要はありません。
ただ、お産が近くなると内診の刺激で出血することがあったり、ときには前置胎盤常位胎盤早期剥離による異常出血の可能性もあります。出血量がだんだん多くなったり、おなかの痛みをともなうときは、すぐに受診しましょう。

こんな出血には注意!

おしるしか、前置胎盤常位胎盤早期剥離切迫早産などのトラブルなのか、以下の4項目をチェックして確認しましょう。

●出血量


月経量よりも多いなら異常出血の可能性があります。 

●出血期間


1~2日で止まるなら大丈夫です。続くのは危険。

●痛みは?


継続的なおなかの痛みや急激な痛みは心配です。

●粘度

サラサラの出血や鮮やかな色の出血(鮮血)は要注意。