切迫流産について
切迫流産とは、流産が差し迫っている状態をいいます。といっても、すべてが流産につながるわけではありません。安静などの適切な治療を受け、赤ちゃんの心拍が確認されれば、そのほとんどが妊娠を継続できます。
切迫流産の原因
赤ちゃんが育ってきているのに、出血や下腹部の痛みなどが認められる場合を切迫流産といいます。おもに、胎盤を作るために新しくできている血管からの出血などが原因です。心拍が確認できていれば、次第におさまってくることが多いです。
切迫流産の症状
稽留流産の場合は自覚症状がなく、健診で発見されますが、進行流産であればたいていこの2つの症状があります。ただし、痛みは主観的なものなので、あまりないということもあれば、重い感じがするだけということもあります。したがって、出血だけでも受診することが大切です。
切迫流産の診断
切迫流産と診断されたら
一方、12週以降の切迫流産は、流産が心配な状態ととらえていいでしょう。早産が心配な切迫早産と同じです。原因に応じて流産に至らないようにする治療を行い、おなかの張りを抑える子宮収縮抑制剤を使用することもあります。
切迫流産の対処法
一番の治療法は、安静にすることです。症状により、自宅で安静にする場合と入院が必要な場合があります。一概に安静と言っても、その度合いには差があります。自宅で安静にする場合は、してよいこと、してはいけないことを具体的に確認しておく必要があります。
流産の予防
日常生活の基本は「無理をしすぎないこと」。ただ、流産の原因の多くは赤ちゃん側にあり、避けられなかったものです。なので、「あのとき、重いものを持ったから」などと自分を責める必要はまったくありません。以下に流産を防ぐ為の生活上の注意ポイントについて紹介します。
●過労や睡眠不定をさける
長時間の立ち仕事を続けたり、家事をがんばりすぎたりと、つい無理をしてしまうことのないように。疲れをためないようにしましょう。
●おなかを冷やさない
冬場はもちろん、夏の途居対策も忘れずに。腹帯やソックスをいつも手元においておきましょう。
●はげしいスポーツを控える
旅行や長時間のドライブ、運動量の多いスポーツは控えます。迷うときは医師に相談すると安心です。
●ストレスはためすぎない
不安や悩みは家族や友人、医師に相談して、早めに解決します。ゆったりとした気持ちで毎日を過ごしましょう。