妊娠4ヶ月(12~15週)
妊娠初期
子宮の大きさ | 新生児の頭くらい |
---|---|
妊婦健診 | 4週に1回 |
体重増加の目安 | 1~1.5kg程度 |
ママの体 | ●つわりが治まる。 ●食欲が増す。 ●高温期が続いていた基礎体温が下がってくる。 ●おなかの膨らみがわかるようになり、ショーツがきつくなってくる。 ●乳房が大きくなり、ブラジャーがきつくなってくる。 ●乳輪が大きくなってくる。 ●血液の量が増え、ヘモグロビンの濃度が薄くなってくる。 ●心拍数が増える(脈拍が速くなる)。 ●ホルモンの影響でメラニン色素が沈着しやすくなり、ソバカスが増える。 |
つわりが一段落!ウエストまわりがふっくらとしてくる
妊娠4ヶ月に入ると、つわりも一段落します。だるさや眠気も治まり、妊娠生活を楽しむ余裕が出てきます。ただ、つわりの程度には個人差があるので、もう少し長引く人もいます。
子宮は恥骨の上に出るくらい大きくなるので、外からもおなかのふくらみが分かるようになります。妊娠前に着ていたスカートをきつく感じるようになる人もいると思います。15週頃までには胎盤が完成し、流産の可能性がぐっと低くなるので、体調がよいときは適度に体を動かすようにしましょう。太り過ぎの予防とストレス解消になります。そろそろカロリーコントロールと便秘予防のため、食事の内容にも気を配りましょう。
マタニティウエア・下着の選び方
マタニティウエアも、カジュアルなものからオフィス向きのものまで、シーンや趣味に合わせて選ベるものがあります。トップは、普通服でもふわっとしたチュニックなどで、臨月まで大丈夫なこともありますが、スカートやパンツなどのボトムは、マタニティ用のものを用意したほうがいいでしょう。
下着は、おなかが大きくなってきたら腹帯やガードルも必要になりますが、まずはブラジャーとショーツを購入すれば大丈夫です。
日常生活での注意点
●食欲が戻り、今までどおりに食べたいだけ食べていてはあっという間に太りすぎになってしまいます。これからは、栄養バランスのことも考えて、適量にしましょう。
●そろそろ下着類は妊娠前のものではきつくなるころです。マタニティ用の準備をしましょう。
●洋服はもうしばらく妊娠前のものが着られるでしょうが、手持ちの服でマタニティOKなものを見つけたり、買い足しの計画も立てておくとよいでしょう。
この時期の楽しみ
●体重管理の意味でも、何を食べたか食事日記を付けることをおすすめします。こまかいカロリー計算など知らなくても、知らず知らずのうちにロにする食べ物に注意が向き、バランスよく食べられるようになってきます。
●つわりが落ち着いて、外出したい気持ちになってきます。近くのベビーショップのリサーチを始めてみましょう。
●マタニティウエアのショッピングを楽んでみのひとつです
●腹帯を巻いて、マタニティ気分になってもよさそうです。
パパができること
●妻の妊娠を機に、これまで家事とは無線だった人も、できることは積極的に引き受けませんか。「家事って意外と楽しいかも!」と思えるかもしれません。
●妊娠したからといって、性交渉をしてはいけないわけではありませんが、これからはお互いにいたわり合いましょう。とくに、この時期はソフトに。
●家に閉じこもりがちの妻をひとり残して外出するのは、少しだけ控えましょう。その分、妻の話し相手になる心遣いがあるとママもうれしいものです。
身長 | 身長約15cm(15週末で) 体重約110g(15週末で) |
---|---|
成長 | ●内臓がほぼ完成する。 ●声帯が作られる。 ●皮膚が厚く不透明になり、透けて見えなくなる。 ●髪の毛が生えてきて、全身も産毛で覆われる。 ●歯ぐきの中に乳歯ができる。 ●それまでうつむいていた頭が、首の発達により上を向いてくる。 ●骨はかたくなり、筋肉が発達して、手足をよく動かす。 ●胎盤がほぼ完成に近づき、機能し始める。 |
体の各器官が機能し始める
骨格もほとんど完成し、手足に筋肉がついてくるので、足を曲げ伸ばししたり、羊水の中で軽く回転するなど、動きが活発になります。皮膚も透明から不透明に変化し、厚くなってきます。
目はまだ閉じたままですが、口は開け閉めし、ときには口に触れたものに吸いつく動作も見られます。腎臓の機能も発達し、羊水を飲んで尿として排泄するようになります。
赤ちゃんの様子
体は2頭身から3頭身に。手足がしっかりしてきて、それが嬉しいのか頻繁に動かしています。手の曲げ伸ばし運動をしたり、キックのまねごとをしたり。羊水の中でのんびりと遊んでいます。
誕生後に備えて、いろんな練習もスタートします。羊水を吸って吐いて、肺に入れたり出したりしているのは呼吸の練習です。口にふれた指をしゃぶったり、手の甲や腕を吸ったりするのはおっぱいを上手に飲む練習です。赤ちゃんはマイペースでできることを増やしています。
胎盤の役割
胎盤の役割は、赤ちゃんの発達成長に必要な栄養と酸素を供給し、不要になった二酸化炭素や老廃物をママの体に返すことです。また、ホルモンを分泌して、成長を助けたり、出産準備を始めます。この胎盤と赤ちゃんを結びつけるのがへその緒(臍帯)です。へその緒は、後期には50cmくらいの長さになります。