妊娠11ヶ月(40週目)
妊娠後期
赤ちゃんからのサインを待つ
陣痛のきっかけは、赤ちゃんが作ります。赤ちゃんがこの日、この時と思った時に、ママにサインを送ります。不安もあるかもしれませんが、赤ちゃんからの「陣痛を開始させて!」のサインをできるだけゆったりとした気持ちで待つようにしましょう。
出産予定日は単なる予定日
出産予定日が過ぎても心配しないで大丈夫です。出産予定日は、単なる予定日に過ぎないということを覚えておきましょう。赤ちゃんの出生前の成長は完了しています。すでに一人一人の赤ちゃんには個性があり、のんびり屋さんやせっかちさんなど、それぞれのペースで生まれてきます。
実際には、全体の85%の赤ちゃんは、出産予定日の前後2週間以内に生まれてきます。医師が「ママも赤ちゃんも大丈夫」と言っている限り、何も心配することはありません。今まで同様にリラックスして、のんびり屋の赤ちゃんが出てくるのを待ちましょう。
出産の流れ
①準備期
20~30分間隔で前駆陣痛が始まり、10分間隔になるまでの期間です。準備をして入院しましょう。
②進行期
陣痛が2~5分おきになり、痛みが強くなります。パパなどに腰やおなか、肛門のマッサージをしてもらうと楽になります。
③移行期
子宮が縮む時間が60~90秒と長くなり、2~3分間隔で陣痛が訪れます。この段階で分娩室に向かいます。
④児頭娩出期
赤ちゃんの頭が見えかくれします。陣痛のリズムに合わせていきみます。
⑤娩出期
赤ちゃんが誕生します。頭が膣から出たら、その後に肩から胴体、足まで全身がするりと出てきます。
⑥後産期
赤ちゃん誕生後、軽い陣痛が起き、子宮に残っていた胎盤がはがれて出てきます。これで出産終了です。
過期妊娠について
妊娠42週以降もまだ出産の予兆もなく、妊娠が継続している場合を過期妊娠といいます。たいていは問題ありませんが、胎盤の機能が徐々に低下してきて、赤ちゃんに栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなってしまうことがあります。過期妊娠になりそうな場合には、慎重に経過をみながら待機するか、陣痛誘発剤で陣痛を起こすのが一般的です。