妊娠初期から出産までの流れやトラブル

妊娠3ヶ月(8~11週)


妊娠初期

妊娠3ヶ月(8~11週)カレンダー

妊娠・出産用語集

妊娠・出産に関する用語をまとめています。

あ行の妊娠用語あ行の妊娠用語
か行の妊娠用語か行の妊娠用語
さ行の妊娠用語さ行の妊娠用語
た行の妊娠用語た行の妊娠用語
な行の妊娠用語な行の妊娠用語
は行の妊娠用語は行の妊娠用語
ま行の妊娠用語ま行の妊娠用語
や行の妊娠用語や行の妊娠用語
ら行の妊娠用語ら行の妊娠用語
ママの体

子宮の大きさ

女性の握りこぶし大

妊婦健診

1~2週に1回

体重増加の目安

妊娠前と変化なし

ママの体

●つわりが始まることが多い。症状には個人差が。ムカムカする人が多いが、眠い、常に食べていたいなどいろいろ。

●体量はつわりで少し減ることもある。

●子宮が少し大きくなって膀胱や腸を刺激し、頻尿、便秘の人が増える。時には下痢気味になることも。

●おりものが増える。

●足の付け根が引っ張られるように痛む。

●精神的に不安定になり、ブルーになったりイライラしたりする。

つわりがピークに

妊娠3ヶ月目はママにとって、少しつらい時期です。症状の程度には個人差がありますが、つわりがピークを迎えるからです。でも、この時期を乗り越えれば、徐々に楽になります。
つわりは赤ちゃんが元気に育っている証拠です。あと少しの間、がんばりましょう。胎盤はまだ完成していませんが、胎盤とへその緒を通じて、少しずつママから赤ちゃんへの栄養補給が始まっています。新陳代謝が活発になるため、汗をよくかくようになるママもいます。大きくなる子宮に周囲の筋肉が引っ張られるため、下腹部につれるような軽い痛みや圧迫感を感じることもあります。

日常生活での注意点

●胎盤がまだ完成しておらず、出血しやすい時期。激しい運動や無理な行動は避けましょう。
●出血や下腹部痛があったときは、すぐに受診しましょう。
●つわりの間は、食べたいものを食べたいときに食べていれば大丈夫。赤ちゃんの発育に影響はありません。
●体調が不安定な上、妊娠や出産への不安もあり、精神的にも落ち着かないかもしれません。体に負担のかからない程度に外へ出て、気分転換をしましょう。
●そろそろ母子健康手帳の交付を受けましょう。

この時期の楽しみ

●つわりがひどかったり、切迫流産による安静の指示が出たりで家にいることが多くなります。テレビやビデオを好きなだけ見たり、雑誌をじっくり見たりなど、今まで忙しくてなかなかできなかったことをするチャンスです。
●気分転換にハーブティーやハーブの入浴剤がおすすめ。家でも気軽にリラックスできます。
●マタニティ用品や赤ちゃん用品の商品カタログや通販カタログを取り寄せる準備を。ながめているだけでも楽しいものです。

パパができること

パパのフォローが大切
つわりが最もつらい時期なので、してあげたいことは山ほどあります。ムカムカも吐くのも妊娠の正常な反応ですが、つらさは病気そのものです。自分のことは自分でするのはもちろん、家事もママのケアもしてあげましょう。
この時期、気持ちが不安定になるため、イライラをぶつけられることもあるかもしれませんが、怒らず受けとめてあげましょう。
赤ちゃんの様子

身長

身長約9cm(11週末で)

体重約30g(11週末で)

成長

●頭が大きく2頭身。

●目、鼻、ロ、耳など顔のパーツができてくる。

●目にはまぶたができる。

●手足の指が完成する。

●男の子、女の子の精巣、卵巣、外性器ができる。

●背骨が発達する。

●薄く透き通っている皮膚が、だんだん透明でなくなる。

●スーツと飛び上がるような動きをする。手足も動かす。

●羊水を飲んでおしっことして出すようになる。

胎芽」から「」へ

4~7週の間、「胎芽」と呼ばれた赤ちゃんは、8過になると、人間の赤ちゃんとして「
」と呼ばれます。しっぽは完全になくなり、頭や胴、足がはっきりしてきます。内臓もさら
に発達し、肝臓が本格的に血液を作り始めたり、血液循環が始まったり、羊水を飲んで、とに尿を排出するようになります。
これまで赤ちゃんは「卵黄嚢」と呼ばれる組織から栄養をもらって成長していましたが、この頃から胎盤とへその緒を通して、ママから栄養をもらうようになります。外性器も発達し、11週の終わり頃になると、男女の性別がはっきりしてきます。

赤ちゃんの様子

「胎芽」から「胎児」へ
まだ小さいので、栄養は少しで大丈夫です。卵黄嚢という栄養袋からちょっとずつ補給していますが、この時期の途中から、徐々にへその緒を通してママから栄養と酸素をもらうようになります。人間らしくなった体でピコピコ動いたり、お魚が水の中で飛び上がるようにスーツと動いたり。子宮の壁にぶつかっても、残念ながらママはまだ気づきません。
羊水を飲んでおしっことして出すこともできるようになりますが、これは生まれてからおっぱいを飲む練習であるとともに、腎臓や膀胱が働くようになったことを示すものです。

赤ちゃんの心拍

赤ちゃんの元気度を調べるとき、重要なのが心拍の確認です。初期では、超音波検査で心拍が確認できれば、流産の心配は少なくなります。心拍は早ければ6週頃から分かります。後期では、ママのおなかの上からハンディタイプの超音波検査の器具、「超音波ドップラー聴診器」を当て、赤ちゃんの心拍を聞き、元気度を調べることがあります。赤ちゃんの心拍は、1分間に120~140で、大人の約2倍の速さです。